ワイン好きの皆様へ♪シャンパンからデザートワインまで盛りだくさんでお届けするワイン情報!エンジェルワインネット@ニュース

 エンジェルワインネット TOP > ニュースTOP > ワイナリーで洞窟探検「アントニオ・カッジャーノ」

ワイナリーで洞窟探検「アントニオ・カッジャーノ」

アントニオ・カッジャーノナポリが州都であるカンパーニア州。そのカンパーニア州の「タウラージ」と言う地にあるワイナリー「アントニオ・カッジャーノ」を目指して、ナポリから東へ50キロへ進んだアヴェッリーノからタクシーに乗り、さらに東へと向かう。

生粋のナポリターノ(ナポリおやじ)である年老いた運転手が高速を飛ばし、ご機嫌良く話をする。

「音楽を聴くだろう?」とナポリ民謡を騒音のごとく大音量にして流す。道行く人が次々と振り返り、こちらとしては恥ずかしいぐらい。運転手は構わず歌を口ずさむ。「これがナポリターナ(ナポリ民謡)だよ。いい曲だろ?」と得意げになっている。道程中ずっとこの調子であるから、さすがに私達も、あきれかえってしまう。

やがて、タウラージの住宅地の中へ。ワイナリーへの道しるべ表示があり、その表示に従っていくと、住宅地から一転、坂道を通り大きな山々をバックにした広大な場所に出て、ワイナリーへと到着する。

イタリア時間で少々遅刻した私達を、笑顔でオーナーであるアントニオ・カッジャーノが出迎えてくれる。大きな岩を積み重ねて造ったように見える古代風の建物が、カンティーナ。樽の蓋を使ったカンティーナの看板も素敵。

入ると写真のパネルがあった。まるで、写真展を観に来たみたい。サハラ砂漠に行った時の民族衣装に身をまとったアントニオ・カッジャーノや、砂漠に寝そべっている女性、氷の世界の北極を訪れた時の写真もある。アントニオ・カッジャーノは、どうやら写真家でもあるようだ。

右を見ると、バーのようなカウンターがある。棚には、タウラージを始め、主に今年リリースされる予定のワインが、ワインの種類別にキレイに並べられていた。そこで試飲ができるらしい。

壁いっぱいに展示されている写真を見ながら奥の部屋に進むと、受賞した賞状などが展示されていた。今年5月に開催されたワールドコンペティションにて、2001年ヴィンテージの「タウラージ マッキャ・ディ・ゴッティ」がゴールドメダルに輝いたメダル付賞状が、一際目立つ。

アントニオ・カッジャーノが、「奥へどうぞ」と案内してくれた。薄暗い空間に樽がキレイに並べられている。突き当たりには、瓶熟成させているタウラージワインが、約2メートルの高さの洞穴に合わせてビッシリと山積みされていた。

左右に洞窟のような通路があり、左に進んで行くと、またもや瓶熟成させているタウラージワインの山が、ヴィンテージ別にいくつもある。そして、ところどころ壁の大きな岩を棚代わりに利用して、絵やタウラージのボトルなどのオブジェ。ダミジャーナと呼ばれるずんぐりとした大きなワイン容器が自然に変形したものまでオブジェとして飾っている。

地下セラーの中を歩いていると、まるで洞窟を探検している気分。昔ブドウ造りに使われていた道具なども何点かあった。そして、一番の見所である、キリストの誕生を農民たちが見守っているようなシーンを再現している場所に辿り着いた。その幻想的な雰囲気を漂わせている空間は、この場所がワイナリーだということを忘れさせるようだった。

さらにアントニオ・カッジャーノの後を付いていくと、大きなステンレスタンクが並んでいる場所、ワインの醸造が行われる場所もあった。地下にこんなに広い場所があるなんて、外部からは想像できない。古代から伝わる「アリアニコ」というブドウを純粋に活かしたワイン。「ガンベロ・ロッソ」というイタリアワインガイドにおいて、最高評価であるトレビッキエーリ(グラス3つ)を何度も獲得しているあの「タウラージ」を、アントニオ・カッジャーノはこの場所で醸造しているということを思いおこすと、より感動を覚える。


1990年に設立された「アントニオ・カッジャーノ」。タウラージワインの失われた香りと味を回復させるために、短い歴史の中で現代技術を駆使して、南イタリアを代表するパワフルで美しいワインを造り出してきた。優しそうで、でも写真を撮る時に垣間見える悪戯っぽく笑うアントニオ・カッジャーノから、ブドウ造りに関するアイデアが浮かんで今後も注目を浴びるワインを造り出されるような気がする。更にパワーアップしたアントニオ・カッジャーノワインに出会うのが楽しみである。

商品の詳細はこちら

このページに メッセージを書き込む

※初めてメッセージをいただく場合は、メッセージが表示されるまで少し時間がかかります。
※商品等の宣伝を目的とした投稿、記事内容に関連のない投稿は受け付けていません。

前のページへ戻る

« おなかが空くテレビ イタリア編 | ニュースTOP | 「アントニオ・ショット」で想い出いっぱい! »

 生産地から探す 

 価格帯から探す 

© 2004-2006 WINESHOP SHINJI ALL RIGHTS RESERVED